What we’re about
ABOUT US
新しい言葉(外国語)に触れること、そうして少しずつ言語を使いこなせるようになることは、かけがえのない経験と瞬間を私たちにもたらしてくれる可能性を秘めています。新しい言葉で生きる経験は、同時に母語の環境から、母語の視点や思考からの脱却でもあるからです。
例えば、非母語の文学に触れたり、越境作家のごとく非母語で物を語ったりするといった経験は、『新しい美的感覚』を発見し、『新しいわたし』を生きるポジティブな経験になるのではないかと思います。
言語教育の目的が、『テスコスコアのアップ』や『キャリアアップ』となってしまい、言語との触れ合いに愉悦する暇もなく、将来に向かって走ることばかりが求められますが、本来的には、言語を学ぶとはもう少し自由な経験であってもいいのではないかと思います。
“Teachers' Oasis:先生のオアシス”では、そうした自由な言語間の彷徨と教育の両立ついて考え、特に先生と呼ばれる立場の方のサポートを目指しています。
注:『外国語』と表現している箇所は、本来は『異言語』と表記すべきと考えています。日系アメリカ人にとっての日本語は、安易に外国語と表現できません。
Philosophy
1. 感性と身体性
言葉とはいつも言葉足らずです。我々の言葉の全てが、“言葉のみで”相手に伝わることはないだろうと考えています。表情を見ること、質問すること、言葉がよどむこと、言葉とは本来そうした身体性を常に伴って機能するものだと考えています。
2. アカデミックな視点と個々の視点
言語教育学や心理学等の実証研究で明らかになったことも、そうした研究では見えないだろうことも、両方とも重要視します。「科学的」は「絶対的な正しさの保証」ではないだろうと思います。「個人的な経験や意見(=現象)」も「取るに足らない」ではないはずです。どちらもバランスよく受け入れることが大事だと考えています。
3. 『教育』と『ビジネス』の峻別
学生を顧客とみなし、顧客満足度をあげるという視点は、全く考慮しません。『経験を持たないがゆえに、一体何が役に立つか分からない』人たちに、知識と経験の両方に言及しながら『このさき役に立つだろう知識を共有し、授けること』が教員の役割であると考えています。このTeachers' Oasisでも、顧客満足を目指すつもりはありません。(すみません。)
How I Can Help You
主に中学・高校の先生を想定して、
1) 第二言語習得理論の基礎的な理解(当該領域の弱点にも言及します)
2) アクティブラーニングの実践方法
3) 現在実践されている言語指導の見直し
等についてパーソナルトレーニングやコンサルティングをオンラインで提供しています。
担当講師
松本【米国大学院(修士:教育学 / M.S.Ed.)を修了後、現在複数の大学で英語科目を担当しています。主にSpeaking, Writingの指導を得意としています。】
研究業績(論文)
• The efficacy of Socratic questioning for a novice English learner (2021)
• Intensive reading with highlighters (2022)
• What best facilitates Japanese university students' understanding of English academic writing? (近刊)
• Eight key principles for teaching speaking and listening (近刊)